雪國建装YUKIGUNI KENSOU
スレート屋根の住宅と、スレート・金属屋根の見本を並べたイメージ

スレート屋根の専門ガイド

築20〜30年。屋根の次を考える。

塗装・カバー・葺き替えを比較。

3つの工法を比較する

住宅・屋根材のイメージ

美観のための塗装屋根全体の雨漏り対策役割を分けて、必要な工事を。

01 / THE ANSWER

屋根塗装は、
状態と目的で決める。

塗装は表面を整える工事。雨漏り修理や下地の交換とは別です。まず屋根材の種類と傷みを確認し、塗装・カバー工法・葺き替えを比較します。

このページは、住宅に使われる薄い板状の「化粧スレート屋根」が対象です。天然石のスレートや瓦・金属屋根とは、適した工事が異なります。

塗装で目指すこと

表面の保護と、美観の回復。

スレートの表面に塗膜を重ねる説明イラスト
説明図塗り替えるのは、今ある屋根材の表面。

塗装に適した屋根材と状態なら、補修・下地調整のうえで再塗装を検討します。製品や既存の塗膜に合う材料選びも大切です。

塗装だけではできないこと

防水紙や野地板の更新。

既存屋根を取り除き、防水紙と下地を見直す葺き替えの説明イラスト
説明図屋根の内側を見直すには、別の工事が必要。

雨漏りの原因、屋根材自体の割れ・層状の剥がれ、下地の傷みは別に確認します。塗り回数を増やしても、屋根の内部は交換できません。

色あせと、雨漏り。
確認することは違います。

表面の色むらと、端部に割れ・欠けのあるスレートの説明図
説明図表面の変化と、割れ・欠けを分けて確認します。実際の診断写真ではありません。
色あせ・汚れ
見た目だけで「寿命」とは決めません。ケイミューのグラッサシリーズ向け資料では、色あせ・汚れだけで屋根材の基本性能が失われるわけではないと説明されています。
割れ・ずれ・剥がれ
屋根材の補修や交換が必要かを確認します。塗装の回数を増やして直せるとは限りません。
雨漏り・天井の染み
再塗装ではなく、まず侵入箇所と内部の状態を調査します。症状がある場合は、次の塗り替え時期を待たずにご相談ください。

メーカー資料の対象はグラッサシリーズです。すべてのスレートに同じ点検・塗り替え時期を当てはめず、製品名と維持管理方法を確認します。

ケイミュー|カラーベスト・グラッサシリーズの維持管理(PDF)

「見た目がきれい」と「雨漏りしない」は、同じ確認ではありません。屋根材・防水紙・板金の納まりなど、屋根全体の状態から判断します。

このページのイラストは、仕組みを伝えるための説明図です。実際の施工写真やメーカーの施工図ではなく、厚さ・隙間・重ね幅などの施工仕様は示していません。

田島ルーフィング|安心できる下葺材日本ペイント|ファインパーフェクトベスト

02 / INSIDE THE ROOF

見える屋根と、
その下の守り。

屋根材が雨を受け流し、隙間から入った水には下葺き材が備えます。普段は見えない層にも、それぞれの役割があります。

雪國建装制作の説明図。厚さ・勾配・重なり寸法、水の動きは模式的な表現であり、施工図ではありません。

01 / 表面を受け持つ

屋根材と塗膜

重なったスレートの表面を雨水が軒先へ流れる説明イラスト
説明図日射や風雨を受ける、いちばん外側の層。

スレートなどの屋根材が日射や風雨を受け、雨水を軒先へ流します。塗り替えるのは、この屋根材の表面です。

塗装の対象は、屋根の表面。

02 / 屋根材の下で備える

下葺き材(防水紙)

屋根材の下に敷いた防水紙が水を受け流す説明イラスト
説明図隙間から入った水に、屋根材の下で備える。

屋根材の下に敷かれたルーフィング。屋根材の隙間から入る水に対する防水を担います。表面の塗り替えでは、この層は更新されません。

塗装と、防水紙の更新は別の工事。

03 / 屋根を支える

野地板(のじいた)などの下地

垂木の上に張られた合板の野地板を示す説明イラスト
説明図屋根材と防水紙を、下から受ける板材。

屋根材や防水紙を受ける板材です。木材の腐朽(腐り)などがあれば、補修・交換の範囲を先に検討します。上から重ねるだけでよいとは限りません。

内部の傷みは、工法選びに関わる。
田島ルーフィング|安心できる下葺材

水の出口を、塗料で塞がない。

化粧スレートの重なりが塗料で詰まると、漏水の原因になる場合があります。縁切りは、塗料で塞がった重なりを開き、水の出口を確保する処理です。使用材料の仕様に沿って施工します。

日本ペイント|ファインパーフェクトベスト・塗装仕様と注意事項(PDF)
スレートの重なりの隙間から水が排出される拡大説明イラスト
説明図水の出口を拡大した模式表現。隙間寸法や施工方法を指定する図ではありません。

03 / THREE OPTIONS

塗る。重ねる。葺き替える。

どれが最も優れているかではなく、どこまで直す必要があるか。部分補修で対応できる場合も含め、現地調査で選択肢を整理します。

A

REPAINT

塗装

今の屋根材を活かす。

屋根材を残して表面を塗り直す塗装の説明イラスト
説明図既存屋根を残す / 表面の塗膜を更新
工事の範囲
下地調整・必要な補修と、表面の再塗装。
検討する条件
屋根材が塗装に適し、状態が保たれている。
先に確認
防水紙や野地板は更新しない。雨漏りは原因調査が必要。
屋根塗装の工程を見る
B

COVER

カバー工法

今の屋根の上に重ねる。

既存スレートを残し、その上に新しい防水紙と金属屋根を重ねる説明イラスト
説明図既存屋根を残す / 防水紙と屋根材を新設
工事の範囲
既存屋根を残し、採用する工法に応じた下葺き材・屋根材を施工。
検討する条件
屋根形状や下地の状態が、重ね葺きに適している。
先に確認
重量の増加、下地の傷み、既存設備との納まり。
実際のカバー工法を見る
C

REPLACE

葺き替え

撤去して、下から見直す。

古い屋根材を撤去し、下地を確認して防水紙と屋根材を更新する説明イラスト
説明図既存屋根を撤去 / 下地から見直す
工事の範囲
既存屋根を撤去し、下地を確認・補修して新しい屋根へ。
検討する条件
下地の補修や屋根全体の更新が必要な場合など。
先に確認
撤去・処分費、工期、既存材の調査と養生。
屋根の状態を相談する
ケイミュー|屋根リフォームの工法別の特徴

04 / COVER METHOD

築20〜30年を目安に、
金属屋根へカバー。

雪國建装がおすすめする、次の屋根づくり。

既存のスレート屋根と下地が施工に適していれば、築20〜30年を目安にカバー工法をおすすめしています。今の屋根を残し、その上に新しい防水紙と金属屋根を重ねる方法です。

築年数は計画の目安であり、一律の施工時期・寿命・保証年数ではありません。

雪國建装制作の模式図。実際には屋根の勾配・下地・採用材料に応じて施工します。厚さや層の間隔は説明のために強調し、固定金具・棟・軒先などの納まりは省略しています。

NEW / 新しく重ねる

新しい金属屋根で、
雨を受け流す。

新設した防水紙の上に金属屋根材を施工。棟や軒先なども納め直し、新しい屋根面をつくります。屋根形状・勾配・積雪条件などに合わせて材料を選びます。

表面を塗るのではなく、屋根材を新設。

NEW / 防水の層を追加する

既存屋根の上に、
新しい防水紙。

既存屋根の表面を整え、採用する工法に適した下葺き材を施工します。金属屋根の下へ入った水に備える層です。重ね幅や端部の納まりは製品の施工要領に従います。

塗り替えでは追加できない、下葺き材。

EXISTING / 調査して残す

今のスレートと、
その下地を活かす。

既存屋根を全面撤去せずに残します。ただし、傷んだ野地板を上から隠せばよいわけではありません。必要な調査・補修、既存の棟板金や設備の処理を先に行います。

残せる状態かどうかを、まず確認。
  1. 01

    調査・下地調整

    漏水・傷み・下地の状態を確認し、必要な撤去・補修を行う。

  2. 02

    防水紙を新設

    既存屋根の上へ、工法に適した下葺き材を施工する。

  3. 03

    金属屋根を施工

    新しい屋根材を固定し、棟・軒先などの納まりを仕上げる。

屋根材を支える野地板とその下の垂木を示す説明図
説明図残す下地が健全かを確認。傷みの有無は現地調査で判断します。

カバーが適さない屋根も、あります。

野地板の腐朽(腐り)など下地の傷みが大きい場合は、撤去を伴う葺き替えも検討します。重量の増加、屋根の形状・勾配、補修歴、太陽光設備なども含めて判断します。新しい防水紙を重ねても、残した古い下地そのものが直るわけではありません。工事後も点検・維持管理は必要です。

ケイミュー|屋根リフォームの工法別の特徴

福井では、積雪条件も材料選びの前提に。

金属屋根なら、どの地域・勾配でも施工できるわけではありません。例えばアイジー工業のスーパーガルテクトには、積雪量などに応じた適用地域・施工条件が定められています。

ご自宅の所在地、屋根の傾き、下地、雪止めなどを確認し、採用する製品の仕様と照らし合わせます。

適用条件の一例です。下の施工動画で同製品を使用しているという説明ではありません。

アイジー工業|改修用施工説明書・適用地域と下地条件(PDF)
金属屋根に雪が積もった住宅模型の説明図
説明図地域の積雪条件と屋根の勾配を確認。積雪耐力や施工仕様を示す図ではありません。

ON SITE / 施工動画

重ねる工程を、現場の映像で。

雪國建装による、金属屋根カバー工法の施工記録です。

金属屋根カバー工法 / 坂井市のアパート改修

福井県坂井市のアパート改修を紹介する施工動画です。動画内の年数表記は期待値であり、全ての屋根の耐用年数や保証ではありません。

YouTubeで見る

金属屋根カバー工法 / AT式の施工例

元コラムで紹介した、金属屋根を重ねるAT式の施工記録です。屋根材や納まりは、各現場の条件に応じて選びます。

YouTubeで見る

05 / FROM OUR JOB SITES

塗装を選ぶなら、
下地から丁寧に。

2022年公開の自社コラムに掲載した、雪國建装の施工写真です。ここでは、シーラー(下塗り材)2回・上塗り2回の4度塗りを紹介します。すべての屋根に共通する標準仕様ではありません。

元コラムで塗装前として紹介した住宅のスレート屋根
BEFORE塗装前
元コラムで塗装後として紹介した住宅のスレート屋根
AFTER塗装後

撮影位置・光の条件は異なります。写真は美観の変化を紹介するもので、防水性能や耐久年数の証明ではありません。

下塗り 2回+上塗り 2回

4回それぞれに、役割を。
  1. 元コラムの下塗り 1回目の施工写真

    01 / 下塗り 1回目

    シーラー

    洗浄・乾燥・補修を済ませた屋根材に下塗り。素材に合うシーラーで、上塗りを受ける下地をつくります。

  2. 元コラムの下塗り 2回目の施工写真

    02 / 下塗り 2回目

    シーラー

    吸い込みや下塗り後の状態を確認し、必要な塗膜を整えます。塗り重ねの条件は採用材料の仕様に従います。

  3. 元コラムの上塗り 1回目の施工写真

    03 / 上塗り 1回目

    屋根用仕上げ塗料

    下塗りの乾燥を待って上塗り。希釈や使用量を守り、仕上げ塗膜を形成します。

  4. 元コラムの上塗り 2回目の施工写真

    04 / 上塗り 2回目

    屋根用仕上げ塗料

    同じ仕上げ材を重ね、色・艶・塗り残しを確認。重なり部分の排水経路も点検します。

回数だけで、仕上がりを決めない。

調査、洗浄、乾燥、補修、金属部の防錆処理、縁切りなども含めて一つの工事です。メーカーの適合下地・下塗り材・使用量・乾燥条件を確認します。

外壁の4度塗りとは、別の構成です。

ここでは屋根の「シーラー2回」を紹介しています。外壁の「シーラー+サーフ」を、そのまま屋根へ使う説明ではありません。

外壁の4度塗りはこちら

元コラムで紹介した上塗り材

ファインパーフェクトベスト

日本ペイントの2液・弱溶剤系のラジカル制御形屋根用塗料です。材料が高耐候でも、屋根全体の寿命や雨漏り防止を保証するわけではありません。個別の屋根に使えるかは、現在の製品仕様と下地の状態から確認します。

日本ペイント|ファインパーフェクトベスト日本ペイント|ファインパーフェクトベスト・塗装仕様と注意事項(PDF)
雪國建装|元のコラム・施工写真(2022年4月10日)

06 / PLAN BEFORE PAINT

今の金額と、
次の工事を一緒に考える。

住宅模型、屋根の写真、図面と材料見本を並べた点検と計画の説明イラスト
説明図写真・履歴・現地の状態を、工事の計画へ。

近い将来に屋根全体の更新を予定しているなら、先に塗装する意味を確認します。一方で、塗装に適した屋根を維持したい場合には、再塗装が選択肢になります。

見積もりの考え方を読む

見積もり前に揃えたい4つの情報

  1. 屋根材と施工・補修の履歴築年数だけでなく、製品名や以前の工事内容。
  2. 屋根の内側・外側の状態漏水跡、割れ、反り、板金、下地など。
  3. 工事の範囲と含まれる費用足場、補修、塗装面積、撤去・処分、付帯工事。
  4. 今後の住まい方いつまで住むか、次の屋根更新をいつ考えるか。

元コラムの2022年当時の価格や年数は、現在の見積金額・保証条件として掲載していません。費用は面積、勾配、足場、補修範囲、材料などを確認してご案内します。

07 / Q & A

気になることを、
もう少し。

住宅模型と屋根の写真・図面・材料見本を並べた相談準備の説明図
説明図写真・図面・補修の履歴が、相談の手がかりに。
スレート屋根は何年ごとに塗装すればよいですか?

一律には決まりません。製品の維持管理資料、前回の工事、今の傷みを確認します。築20〜30年は当社がカバー工法を検討する目安で、塗装の期限や屋根の寿命を示す数字ではありません。

塗装をしないと、すぐ雨漏りしますか?

塗装の有無だけでは判断できません。屋根材、下葺き材、板金の納まり、補修歴などを確認します。症状がなくても点検は大切ですが、塗装だけで雨漏りを防げるという説明も適切ではありません。

すでに雨漏りしています。塗装で直せますか?

まず漏水原因の調査が必要です。表面の塗り替えを先に決めず、侵入箇所と内部の傷み、必要な補修を確認します。濡れている場所や屋根へ無理に近づかないでください。

築20年ならカバー工法が一番ですか?

雪國建装では、築20〜30年を目安に金属屋根へのカバー工法をおすすめしています。ただし、既存屋根と下地が施工に適していることが前提です。年数だけでは決めず、屋根形状、荷重、既存設備なども確認し、下地の傷みが大きい場合は葺き替えを比較します。

4度塗りなら、どんなスレートでも塗れますか?

塗り回数は、屋根材の適性や基材の健全性の代わりにはなりません。傷みが進んだ屋根や塗装に適さない製品では、別の方法を検討します。現地調査と材料の仕様確認が先です。

ドローンだけで防水紙の状態まで分かりますか?

ドローン写真は外観の確認に役立ちますが、屋根材の下に隠れた防水紙や野地板の状態までは確定できません。点検口、漏水履歴、必要な追加調査などを合わせて判断します。

YUKIGUNI KENSOU / FUKUI

福井の屋根相談。
塗装も、板金も、一緒に考える。

鯖江市の本店・福井支店を窓口に、屋根塗装・板金工事をご相談いただけます。
ご自身で屋根には上らず、分かる範囲の写真や図面をご用意いただければ大丈夫です。

屋根カバー工法の施工ガイド

雪國建装の相談拠点

本店
〒916-0017
福井県鯖江市神明町2丁目2−25
福井支店
〒918-8055
福井県福井市若杉1丁目3205

主な対応エリア

あわら市・坂井市・福井市・永平寺町・越前町・鯖江市・越前市・南越前町

その他の市町村は、工事内容・場所に応じて対応可否をご案内します。

市町別の施工事例・ご案内

EDITORIAL & SOURCES

現場の記録と、メーカーの資料。

編集:雪國建装 / 内容・資料確認:

2022年4月10日公開の自社コラムを、現在確認できるメーカー資料と照合して再構成しました。写真は元記事の施工記録、築20〜30年のカバー提案は当社の考え方です。メーカーによる本記事の監修・推奨を示すものではありません。

元記事の「限界年数」「新たに30年安心」などは、一律の寿命・保証として扱っていません。工法・維持管理・保証は、実際の屋根と採用製品の条件で確認します。

参照した資料 8件

福井県の市町別ご案内

鯖江市の本店・福井支店を窓口にご案内します。主な対応エリア外は、工事内容や場所に応じて対応可否を確認します。

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