支える・熱を伝えにくくする
木下地は壁を支える骨組み。断熱材は熱の出入りを抑える材料です。この図では、断熱材は柱や間柱の間に入っています。
雪國建装の施工記録坂井市 / 金属サイディング / 2021年11月
外壁を選ぶ、その前に。
外壁の裏には、壁を支える木材、雨に備えるシート、湿気を逃がす通り道があります。表面を塗り替えることと、内側を直すことは別の工事。その違いを、壁の構造から見ていきましょう。
木造住宅の壁 / 構造の代表例
いつも見ている壁の、ひとつ奥へ。
外壁材が変わると、下地やつなぎ目のつくり方も変わります。
木下地の間に断熱材が入り、その外側に防水・通気・仕上げの層が続きます。
構成を理解するための立体模式図です。素材感を再現していますが、実物の施工写真ではありません。分解時の隙間・網目を強調し、留め具の一部や室内側の仕上げ・防湿層などは省略しています。実際の施工寸法を示すものではありません。
壁をつくる部材
板の面とシーリング、裏側の防水・通気。役割を分けて、家を守ります。
木下地と断熱材、雨への備え、湿気の出口、外側の仕上げ。それぞれの役割が重なって、住まいを守っています。
まずは、3つの役割から。
外から見えるサイディングは、工場でつくられた板状の外壁材。その裏には、壁を支える木材、熱の出入りを抑える断熱材、雨や湿気に備える層があります。
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木下地は壁を支える骨組み。断熱材は熱の出入りを抑える材料です。この図では、断熱材は柱や間柱の間に入っています。
雨への備えは、外壁の表面だけではありません。内側の防水シートや、窓・配管まわりの処理も、木の下地を守ります。
胴縁(どうぶち)は、外壁を取り付ける下地の木材です。外壁の裏に通気層を設け、湿気や入り込んだ水を外へ逃がします。
木造・充填断熱・面材ありの壁を代表例として整理しています。外張り断熱、面材のない構造、縦張りの外壁などでは、層や下地の配置が変わります。
参考:ニチハの外壁通気構法雨水と湿気は、別のもの。
外壁の裏にある「通気層」は、ただのすき間ではありません。雨水の排水と、湿気の排出を助ける通り道です。
通気構法の概念図。胴縁は断面の手前・奥にあり、図では省略。通気の出口や雨水の経路は、実際の納まりで異なります。
雨水は、液体。
表面で雨を受け止めるだけでなく、継ぎ目などから裏へ入った雨水にも備えます。防水シートと排水経路が、木の下地を濡らしにくくします。
湿気は、水蒸気。
透湿防水シートは、雨水の侵入を抑えながら水蒸気を通します。通気層を経由して湿気を屋外へ逃がします。室内に風を通すためのすき間ではありません。
すき間を全部ふさぐことが、防水とは限りません。
通気や排水に必要な開口まで埋めると、出口を失うことがあります。塞ぐ場所・残す場所は、構法と製品の納まりで判断します。
参考:住まいるダイヤルの通気・排水の説明外壁リフォームは、どの層まで手を入れるかで工事の内容が変わります。以下は木造・充填断熱の代表例です。面材の有無や防水・通気の構成は、実際の建物と採用する工法で確認します。
板の面とシーリング、裏側の防水・通気。役割を分けて、家を守ります。
縦のラインが通るKスパン。下地・通気層を確保し、窓や端部を役物で納めます。
既存壁を残し、その外側に新しい下地と縦張りのKスパンを重ねる例です。
ラス網にモルタルを塗り込む壁。表面の塗膜より内側にも、大切な下地があります。
モルタルは通気層のある構法と、通気胴縁を設けない直張り下地構法を区別します。上の下地・防水・通気の部材が、すべて同じ順序で使われるわけではありません。
モルタルの二つの構法を確認する モルタルの構造図へサッシまわり / 縦目地
板と板の継ぎ目を「目地」、窓枠を「サッシ」、端や角を納める専用部材を「役物」と呼びます。同じ外壁でも、場所によって雨への備え方が違います。
窯業系サイディング
一般的な構成では、板の縦目地やサッシまわりにシーリングを設けます。硬い板同士の間に柔らかい材料を入れ、部材の動きに追従させます。
横の継ぎ目まで、すべて同じように埋めるわけではありません。目地を減らす製品もあり、製品ごとの納まりを確認します。
窯業系の構造を見る金属外壁 / Kスパン
図の金属外壁はKスパンの縦張りです。水切りや窓まわりの受け材を先に設け、外壁本体を張り、左右の端部にカバー役物を納める例を示しています。
縦の継ぎ目と、端部のカバーは別のもの。Kスパンの縦のラインすべてが、後付けの目地キャップではありません。断熱材一体型の横張りサイディングとは、部材と納まりを区別します。
役物があるから、シーリングが一切不要とは限りません。役物の裏や接続部に必要な止水処理、先付け・後付けの使い分けは、製品の施工仕様によって異なります。
Kスパンの構造を見る水切り・窓まわり・端部の受け材
Kスパンを縦に張る
必要なカバー役物を納める
シーリングや役物の色・形は代表的なイメージです。実際は外壁材・サッシ・採用製品に合わせて選びます。
参考:Kスパンの形状モルタル外壁
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モルタルは、板を張る外壁とはつくり方が違います。木の下地と防水紙の外側にラス網を留め、その網にモルタルを絡ませて塗り込んでいきます。最後に仕上げ塗材や塗膜で、表面を整えます。
図は、透湿防水シートと胴縁の外側へラス下地板を設ける「二層下地通気構法」の例。ラス下地板を省略する専用工法もあるため、実際の構成を確認します。
通気胴縁を設けず、木下地の外側にラス下地板・防水紙・ラス・モルタルが続く構成です。見た目が似ていても、壁の裏側の湿気や雨水への備えは同じではありません。
ラス網は、モルタルを支えるもの。防水シートの代わりではありません。
ラス網から構造を見る 参考:日本住宅モルタル外壁協議会の構成図外壁リフォームの選択肢
見た目が新しくなる工事でも、残る部分は同じではありません。「何を新しくして、何を残すのか」を、見積もりの前に確認しましょう。
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主に外壁材の表面を補修・塗り替える工事。内側の防水シートや、腐朽した木下地まで交換する工事ではありません。
適した既存壁を残し、新しい外壁を重ねます。図は窯業系サイディングの上に胴縁と金属材を加える例。防水紙の追加要否も、既存壁と工法に応じて判断します。
既存の外壁を外し、防水層や下地を確認しながら更新する工事。撤去範囲と、傷みに応じた補修範囲を見積もりで確認します。
ニチハも、重ね張りの条件として下地診断と既存壁の状態確認を挙げています。メーカーの重ね張りリフォームの説明
表面をきれいにすることと、壁の内側を直すことは、別の工事です。
雨漏り、外壁の浮き・反り、モルタルの剥離が気になるときは、仕上げ材を決める前に原因と下地を調べます。ご自身で外壁を外したり、高い場所に上がったりしないでください。
雪國建装の外壁カバー工法・施工記録福井県で外装リフォームを考える方へ
福井の住まいでも、海に近い場所か、雪がたまりやすい場所か、風雨を受ける面かによって確認する点が変わります。地域名や築年数だけで「この工法」と決めず、今の外壁の状態から考えましょう。
雨染みのある場所だけが水の入り口とは限りません。窓・目地・屋根との取り合いと下地を確認し、必要なら追加調査や部分的な撤去を検討します。傷んだ箇所を重ね張りで隠して終わりにはしません。
既存外壁を残すには、新しい壁を支える固定先が必要です。下地の健全性、外壁が厚くなった後の窓・配管の納まり、追加重量、防水・通気の計画を確認します。状態によっては張り替えを比較します。
外壁板金は金属の板を張るだけではありません。水切り、窓まわり、出隅などの役物で、雨を外へ流す納まりをつくります。水の出口を塞がず、留め付けと接続部も製品の仕様に合わせます。
見積もりは、面積・材料名だけでなく、下地補修・役物・設備の脱着・足場まで比較しましょう。
金額や工期は、既存壁の状態と施工範囲で変わります。外から見えない傷みが見つかった場合の追加工事や、工事後の保証対象・窓口も、契約前に確認すると安心です。
外壁の表面や目地の状態を確認し、塗装の工程・塗料・補修内容を検討します。
既存壁を残せるか確認し、下地・役物・金属サイディングを重ねる工程と施工事例を紹介します。
外壁や屋根の金属材に加え、水切り・窓まわり・雨樋を含めた工事と施工事例をご案内します。
雪國建装の実際の施工記録
福井県坂井市で、2021年11月に完了した外壁リフォームです。金属サイディング「SF-ガルブライトJF」の特注サイズと、アクセントに「SOLIDO」を採用。構造の模式図とは別に、実際の施工前後と仕様を確認できます。


写真は当社の公開施工記録です。上の3Dモデルは、この建物の内部を再現したものではありません。
坂井市 / 2021年11月完了
この現場では、標準の4mではなく7mの特注サイズを採用し、上下方向の途中に継ぎ目を設けない納まりを選びました。外壁材の種類だけでなく、長さ・張り方・アクセント材も外観を左右します。
当該事例の仕様です。特注材の採用可否や施工範囲は、建物と製品によって異なります。
越前市 / 2023年7月1日掲載
越前市の外壁板金工事では、カバー工法の下地づくりと役物を取り付ける工程を動画で公開しています。完成写真だけでは見えない施工中の状態も、検討材料にしてください。
越前市の下地・役物の施工記録同じとは限りません。このページは木造住宅の代表例です。断熱材の位置、面材や通気層の有無、張り方は建物によって変わります。図面・仕様書・過去の施工写真があれば参考にし、外から見える状態と合わせて確認します。外観だけで隠れた構造を断定することはできません。
通気・排水のために設けたすき間の場合があります。ただし、必要な開口か、劣化や施工不良によるすき間かは場所と構造で判断します。ご自身で埋めたり部材を外したりせず、写真と位置を施工会社に伝えて確認してください。
雨水と湿気の通り道必ず直るとはいえません。雨水の浸入経路や下地の傷みを調べ、必要な補修を先に計画します。カバー工法は、内側の古い防水シートや木下地をすべて新しくする工事ではありません。
金属サイディングは外壁に使う製品の種類、外壁板金は金属材を用いる外壁工事を指す言葉です。金属サイディングの施工に加え、水切りや窓まわりの役物なども含めて納まりを考えます。採用する製品によって下地・固定方法・止水処理は異なります。
表面の劣化に対応する塗装で十分か、外壁材や下地の更新が必要かで変わります。剥がれ・反り・ひび割れ・雨漏りの原因と範囲を確認し、塗装・部分補修・カバー工法・張り替えを比較します。年数だけでは決められません。
役物で目地を覆う工法でも、シーリングが一切不要とは限りません。窓・端部・接続部の止水処理は採用製品の施工仕様に従います。表側に見える目地だけでなく、役物の内側の納まりまで確認します。
金属外壁の役物と目地を確認する年数は点検のきっかけになりますが、工事内容を決める唯一の基準ではありません。過去の補修、外壁・目地の状態、漏水や下地の傷みを確認して判断します。
福井の外壁塗装のタイミングこの特集を編集している会社
鯖江市の本店・福井市の支店を窓口に、外壁塗装、金属サイディングのカバー工法、外壁・屋根の板金工事に対応しています。この特集は、実際の施工記録と構造の図解を行き来しながら、必要な工事を考えていただくために編集しています。
編集・模式図制作:雪國建装 / 内容更新:
メーカー・業界団体・公的機関の資料を照合し、構造の代表例を整理しました。実際の建物の診断や施工図ではなく、メーカーによる監修・保証を示すものでもありません。材料・納まり・必要な防火性能は、建物の設計と採用製品の最新仕様で確認してください。
断面画像は説明用のAI生成イメージです。坂井市の施工記録に掲載した写真とは区別しています。動く図は水や空気の経路を単純化したもので、流量・乾燥時間・性能を計算するシミュレーションではありません。
福井県の外壁・外装リフォーム / 雪國建装
塗装、金属サイディングのカバー工法、外壁・屋根の板金工事。
外壁の種類、築年数、気になる症状を、わかる範囲からお聞かせください。
工法が決まっていない段階でも、ご相談ください。
市町村名・築年数・気になる場所・過去の補修がわかると、状況を共有しやすくなります。写真は地上から安全に撮れる範囲で構いません。
福井県:あわら市・坂井市・福井市・永平寺町・越前町・鯖江市・越前市・南越前町
その他の地域は、工事内容とあわせてご相談ください。
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