野地板のじいた
屋根を支える、下地の面。

立体表示を利用できないため、この項目の図版を表示しています。
野地板は、防水紙や屋根材を受ける木の下地。さらに下の垂木などとともに、屋根の土台になります。改修では腐朽・たわみや、留め具が効く状態かを確認します。
傷んだ下地を、上から塗るだけで直すことはできません。
01 / INSIDE THE ROOF
屋根は、役割の違う層と部材の組み合わせ。
下地から雨の流れ、端部の納まりへ。
仕組みを知ると、工事で変わる範囲が見えてきます。
雪國建装制作の模式図。厚さ・重なり・水の動きを強調しています。実際の施工写真や施工図ではありません。垂木・留め具・端部などは一部省略しています。
野地板のじいた

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野地板は、防水紙や屋根材を受ける木の下地。さらに下の垂木などとともに、屋根の土台になります。改修では腐朽・たわみや、留め具が効く状態かを確認します。
傷んだ下地を、上から塗るだけで直すことはできません。
防水紙ぼうすいし

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屋根材の下には、下葺き材と呼ばれる防水紙があります。屋根材の隙間から入り込んだ雨水を、建物の中へ通さないための層です。
屋根の表面を塗っても、この防水紙は新しくなりません。
屋根材やねざい

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外から見えるスレートは、日差しや風雨を受ける屋根の仕上げ材。重なりと勾配によって、雨水を低い方へ流します。塗り替えるのは、この屋根材の表面です。
屋根材の重なりや留め付けも、雨仕舞いの一部です。
表面を流れる雨

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屋根の勾配に沿って、棟側から軒先側へ。屋根材だけでなく、棟・谷・壁との取り合いなども含めて、雨を外へ導く納まりをつくります。
青い動きは、雨水の経路を強調した模式表現です。
内側に入った雨

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風を伴う雨などで屋根材の隙間に水が入ることがあります。その下で備えるのが防水紙。重ね方や端部の納まりも重要で、シートがあるだけで必ず雨漏りを防げるわけではありません。
雨漏りの原因は、屋根材の色や見た目だけでは判断できません。
棟むね

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切妻屋根の一番高い、山の線が棟です。スレート屋根では、この取り合いを棟板金などで覆います。屋根の面だけでなく、板金の継ぎ目や留め付け、下の貫板なども確認する箇所です。
棟は場所の名前、棟板金はそこを覆う部材。笠木とは区別します。
ケラバけらば

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切妻屋根を三角形の側から見たとき、左右の斜めの端がケラバです。水切りなどで、雨が端部から屋根の裏や外壁側へ回り込むのを抑えます。図ではこの端の板金を赤く示しています。
ケラバは屋根の端の場所。直下の側面を覆う破風板とは、指すものが違います。
軒先・唐草のきさき・からくさ

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屋根の流れの下端が軒先です。その先端の水切りは、雨が屋根の裏側へ回るのを抑えます。金属屋根で使う唐草には、屋根材の先端を引っ掛けて固定する役割を兼ねるものもあります。
図は軒先水切りの位置を示す模式図。唐草・軒先水切り・スターターなど、名称や形状は製品・工法で異なります。
雨樋あまどい

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軒先の軒樋で雨を受け、集水器から竪樋へ流します。屋根の水切りとは別の部材です。落ち葉の詰まり、外れ、変形などは排水を妨げるため、地上から分かる範囲を確認します。
高所の清掃や補修は専門業者へ。雪で変形した場合も、支持金具などと合わせて確認します。
笠木かさぎ

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笠木は、パラペットやバルコニーの手すり壁などの上端を覆う部材です。ここでは屋上外周の低い壁を切り出して示しています。下の防水層や壁の上端を風雨から保護します。
笠木だけで完全防水になるわけではありません。継ぎ目・端部・下の防水層を一緒に考えます。切妻屋根の棟板金とは別の部材です。
塗装とそう

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適合する屋根材・下地の状態を確認し、補修と塗り替えを行います。防水紙と野地板は既存のまま。美観や表面の保護と、屋根全体の改修は区別して考えます。
再塗装だけで雨漏りが直る、とは考えません。
カバー工法

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既存の屋根を残し、新しい下葺き材と屋根材を重ねる方法です。図は構成の一例。下地の状態、屋根の形・勾配、重さ、地域条件に合うかを先に確かめます。
傷んだ野地板を、そのまま覆ってよいという意味ではありません。
葺き替えふきかえ

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既存の屋根材と下葺き材を撤去し、新しくする方法です。野地板は露出した状態で確認し、必要に応じて補修・増し張り・交換を計画します。
図では健全な野地板を残す例。必ず全交換するわけではありません。
02 / WHAT CHANGES?
見積書に書かれた工法名だけでなく、
「何を残し、どこまで新しくするか」を確かめます。
REPAINT
屋根材の表面を塗り替える。
COVER
既存の上に、新しい屋根を重ねる。
RE-ROOF
既存の屋根を外して、新しくする。
一般的な違いを整理したものです。採用製品、既存屋根、下地の状態によって工事の構成は変わります。図や築年数だけで、適した工法を決めることはできません。
あわせて読む築20〜30年。屋根の次を考える。塗装・カバー・葺き替えの選び方と施工記録03 / BEFORE YOU DECIDE
色あせだけで、雨漏りや屋根の寿命は判断できません。逆に、きれいな表面でも、見えない層の状態まで保証されるわけではありません。
ご自身で屋根に上がらないでください。地上から分かる範囲を伝え、調査は専門業者へ依頼してください。
04 / QUESTIONS
塗装だけで雨漏り対策が完了するとは言えません。防水紙や棟・谷・壁との取り合いなど、原因となる箇所を確認し、必要な補修を行います。ケイミューもグラッサシリーズの資料で、雨漏りは再塗装では直らないと案内しています。
古い防水紙そのものを撤去して更新する場合は、上の屋根材を外す工事になります。一方、カバー工法では古い屋根を残して、その上に新しい下葺き材を施工する構成があります。下地の状態と適用条件で判断します。
一律ではありません。屋根全体の改修を検討するきっかけにはなりますが、材料・施工履歴・傷み方・雨漏り・今後の住まい方を合わせて考えます。下地の傷みが強い場合など、葺き替えや下地補修が必要になることがあります。
製品ごとに適用地域や積雪・勾配などの条件があります。「金属屋根ならどこでも同じ」ではありません。建物の所在地と形状を確認し、最新の施工要領に適合する材料・工法を選びます。
05 / SOURCES
編集・図解:雪國建装 / 情報確認:
メーカーの一次資料を参考に、屋根の基本構造と工事の違いを整理しました。特定製品の施工仕様を再現したものではなく、メーカー公式の制作・監修ページでもありません。
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